個性について、日本人と欧米人の違い

よく「欧米人は自分を尊重する」「日本人は他人を尊重する」あるいは「欧米人は他人を押しのけても個性を主張する」「日本人は個性がない」という。
本当にそうだろうかと考えることがたまにあるけれど、何だか答えが出ずにモヤモヤしていた。日本人は本当に「個性がない」のだろうか?
いや、個性がないということはありえない。個性のない人間などいないし、もしいたとすれば、その人は何のために生きているのかわからない。
また、欧米人とて他人の個性を尊重しなければ、争いしか起こらない世の中になってしまう。しかし、そうではない。
そこでたどり着いた答えは、「欧米人は自分の個性を他人の個性よりも尊重する傾向にある」「日本人は他人の個性を自分の個性よりも尊重する傾向にある」ということだ。
「他人は他人」「自分は自分」というのは欧米人も日本人も同じ。ただ、日本人は他人に個性があることを尊重し、それと自分の個性がなるべくぶつからないようにしていることが多い。欧米人は、自分の個性を尊重するからこそ、他人の個性をも尊重するのだ。
「みなさん、すでに〜されていますよ」に日本人が弱いのは、他の人がやっているから安全だということもあるだろうけれど、それは欧米人も同じ。ただ、他の人がやっているのに自分がやらないというのは、他人の個性と自分の個性がぶつかることに繋がるから避けがちなのが日本人、他人と自分は違うから、他人と違う行動をしても個性の対立に繋がるはずがないと認識しているのが欧米人。
日本人も欧米人も個性を意識しているのは同じだ。ただ、日本人は他人の個性を意識するあまり、自分を抑える傾向にある。良く言えば平和を保ちやすく、悪く言えば、生きたいように生きづらいということだ。